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パリ祭 キャトーズ ジュイエ (一日遅れの)
2020/07/15その他ホームページをリニューアルしてから
初のブログ。
7月14日はパリ祭。
ココ日本ではあまり認知されていませんが、
14日はフランスの共和国設立を祝う日。
フランス国内では、そこかしこの町で花火が上がり
夜遅くまで呑んで、騒いで、祝って…
(今年はどうだったのだろうか…)
もともとは1789年の7月14日、フランス革命の発端となった
バスチーユ監獄襲撃事件の一周年を記念して1790年に行われた
全国連盟祭が起源とか。
祝日に制定されたのは1880年。
アンシャンレジームの崩壊、
君主専制政治から共和制へ。
正式名称は
「fête nationale française」
日本語訳は「フランス国民祭」
「quatorze juillet」とも。(キャトーズジュイエ、7月14日の意)
パリ祭という名は日本だけの呼称で
「quatorze juillet」という映画を日本で公開するときの邦題が
「パリ祭」だったかららしいです。
この邦題をつけた方曰く、
「ぱりまつり」
との思いでつけたらしいのですが、
現在、大抵の人は、
「ぱりさい」ですね。
現在2020年。
インターネットで
こんなパリ祭の情報に限らず、
様々な情報が簡単に、即座に手に入る今。
ほんの20年前には考えられなかったような世界。
あまりの情報の多さに、
正否を選定することさえ億劫になってしまう人も
多いのではないでしょうか。
もうなくなる、限定、今だけ、と恐怖をあおり、
価値の無いものに価値を無理やり付加させ
消費(いや浪費か)させる企業があったり。
行列の出来る、や
今人気の!や
今年の流行はコレ!
………
様々な情報を得ていくと
いろいろと考えさせられます。
まぁ、
ただ、
やはり自身がやるべきこと、
出来ること、というのは、
レストラン、
ここエピキュリアンという場所に
来店してくださった、
日常では味わえない、愉しさを感じたい方達を
上質な素材と丁寧な仕事で
真摯に、もてなす事だけだな。と。
特別な日のお祝いに、
大切な方をもてなしたい、というお客様の気持ち。
その気持ちを汲んで、おもてなしをする。
加えて、もてなす側の方にも悦びを。
そのことに注力し、尽くす。
ゲストの笑顔や驚き、時間を忘れ楽しむ姿を見れる事。
それが私の愉しみでもあるわけで。
2020年が始まった当初には
恐らく、ほとんどの方が予想だにしなかった様な
混乱の中に居ますが…
パリ祭、7月14日という日、
旧体制からの脱却、成長、躍進。
人間の力強さ、尊厳、幸せを求め、生きる。
そんな根源的な想いを
ほんの少し考えた日でした。
当店に関わる業者様達、
一緒に働いてくれるスタッフ、
共に切磋琢磨する同業者の方達。
関わる全ての方達によって
支えられていることに感謝と
関わる全ての方達の
健康と笑顔と発展を願いながら、
今日も料理を創っています。
エピキュリアン
シェフ 伊藤 洋
Le15,07,2020
(相変わらずの遅出…夏休みの宿題は最終日にまとめてやるタイプ)
今年の目標は(コレも遅い)
なるはや。